ブログフレームワークとして WordPress と Hugo を比較・評価する
1. はじめに
本サイトは,WordPress Ver.4.6 からブログフレームワークとして採用していました。現在は,ブログフレームワークを Hugo に移行しています。本記事では,これまでの過程で得られた WordPress と Hugo のメリット・デメリットについて記述します。
2. WordPress
WordPress は,WordPress Foundation が主導で開発を進めいてる FLOSS の CMS です。WordPress が公開されてから 15 年以上が経過しているため,WordPress に関するノウハウやテーマが豊富に公開されています。また,一部のホスティングサービスではワンクリックで WordPress を導入できるような機能を提供しており,初心者でも簡単に WordPress を導入することができます。その一方,攻撃の対象になりやすいフレームワークでもあります。そのため,プラグインによるセキュリティ対策が必要です。また,SEO を強化する際にもプラグインによる機能強化が必要です。豊富なプラグインによる機能強化は,導入初期段階では非常に強みです。しかし,個々のプラグインに関する保守や衝突の回避,プラグイン導入によるパフォーマンスの低下など,長期的な運用には専門的な知識が必要です。
⭕ 導入が簡単
⭕ ノウハウが豊富
⭕ テーマが豊富
❌ パフォーマンス調整が困難
❌ セキュリティ対策が必要
❌ SEO 対策にプラグインが必要
3. Hugo
Hugo は,FLOSS で開発されている静的ジェネレーターです。TOC や SEO,RSS などのブログに必要な機能は,ほぼ全て Hugo から提供されています。そのため,ユーザーは設定ファイルを少し変更するだけで高品質なブログサイトを構築することができます。また,Hugo は静的ジェネレーターのため LAMP のようなサーバー環境は必要なく,GitHub Pages や Netlify などの静的ホスティングサービスを活用できるため導入・運用コストを抑えることができます。更に,ホスティングされているページは全て HTML ファイルのため,パフォーマンスチューニングなしでも PageSpeed Insights で高得点を取ることができます。その一方,WordPress と比較すると歴史が浅いため,Hugo に関するノウハウやテーマは少ないです。
⭕ 標準機能が豊富
⭕ 導入・運用コストが低い
⭕ ハイパフォーマンス
❌ ノウハウが少ない
❌ テーマが少ない
4. おわりに
ここまで,ブログフレームワークとして WordPress と Hugo を比較・評価しました。現時点では,WordPress に関する情報が多いと感じます。しかし,今後は JAMstack が主流になっていくと思います。本記事がブログフレームワーク選定の一助になれば幸いです。