Netlify 上で Tailwind CSS をビルドする
1. はじめに
Tailwind CSS では,PurgeCSS を設定することで,本番環境にデプロイした際に生成される CSS ファイルのサイズを最適化することが出来ます。本記事では,静的ウェブサイトホスティングサービスである Netlify にデプロイした際に,Tailwind CSS を最適化した状態でビルドする手順について記述します。
また,本記事では Netlify と GitHub を活用します。そのため,Netlify と GitHub のアカウント作成し,連携する必要があります。以降,これらの作業は完了済みの前提で記述しており,手順なども割愛していることを,ご了承下さい。
2. 環境構築
以下のファイルを任意の同一ディレクトリ内に作成します。
- index.html:動作確認用の HTML ファイル
- package.json:npm の生成ファイル
- netlify.toml:Netlify の生成ファイル
- postcss.config.js:PostCSS の生成ファイル
- tailwind.config.js:Tailwind CSS の生成ファイル
index.html は,Tailwind CSS が正常に動作しているのかを確認することが目的のファイルです。また,7 行目で tailwind.css を読み込んでいますが,この CSS ファイルは Netlify にデプロイした際にビルドされるため,ローカルで index.html を開いても正常に動作しません。
package.json は,npm の生成ファイルです。npm start で tailwind.css がビルドされるように設定しています。また,Tailwind CSS が正常に動作するために必要なパッケージである autoprefixer と postcss,tailwindcss が npm install でインストールされるように設定しています。
netlify.toml は,Netlify の生成ファイルです。Netlify にデプロイした際に,npm start が実行されるように設定しています。また,Tailwind CSS の PurgeCSS が動作するように NODE_ENV に production を設定しています。7 行目を記述しないと Tailwind CSS の PurgeCSS が実行されず,非常に巨大な CSS ファイルが生成されるため注意が必要です。
postcss.config.js は,PostCSS の生成ファイルです。Tailwind CSS は,PostCSS のプラグインとして実行されるため,PostCSS の生成ファイルである postcss.config.js が必要になります。
tailwind.config.js は,Tailwind CSS の生成ファイルです。PurgeCSS が実行されるように設定しています。
3. 動作確認
上記のファイルを GitHub にコミットし,Netlify デプロイします。発行されたリンクにアクセスし,以下のような実行結果になれば正常に動作しています。
4. おわりに
ここまで,静的ウェブサイトホスティングサービスである Netlify にデプロイした際に,Tailwind CSS を最適化した状態でビルドする手順について記述してきました。本記事が Netlify と Tailwind CSS を使用するユーザーの参考になれば幸いです。