NetLogo 6.4.0 リストの基本操作
1. はじめに
NetLogo は、エージェントベースのモデリングとシミュレーションに特化したプログラミング言語および開発環境です。このツールは、特に社会科学や生物学の研究者に利用されており、複雑なシステムのシミュレーションを簡単に行うことができます。NetLogo の主な特徴は、複数のエージェントが同時に動作し、それぞれが独自のルールに従って行動することです。これにより、個々のエージェントの相互作用から生じる全体の動作やパターンを観察することが可能です。List は、NetLogo で使用されるデータ構造の一つです。これは、複数の値を一つの変数にまとめて管理するための方法です。リストは、数値や文字列、他のリストなどを要素として持つことができ、データの操作や管理が容易になります。
本記事では、NetLogo の List について、リファレンス形式で記述します。また、以下のコードは NetLogo Ver.6.4.0 で実行テストしたコードです。異なるバージョンでは、正常に動作しない場合があるので、ご注意ください。
2. リストの定義
Int 型、String 型、Boolean 型のリストを定義することが出来ます。
ネストリストも定義することが出来ます。
異なる型のリストは、定義することが出来ません。
3. 要素の追加
4. 要素の取得
5. 要素の変更
6. 要素の削除
7. リストの反復処理
8. リストの長さを取得
9. リストの結合
10. その他
11. おわりに
ここまで、NetLogo の List について記述してきました。foreach、map、filter、reduce が実装されているので、簡単な関数型プログラミングも出来そうです。更に詳しい情報に関しては公式ドキュメント 1 を参照ください。
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NetLogo User Manual Programming Guide:https://ccl.northwestern.edu/netlogo/2.0/docs/programming.html#lists ↩