Hugo に Tailwind CSS をインストールする
1. はじめに
Hugo には,assets ディレクトリ下に配置している CSS ファイルやメディアファイルなどのアセットを処理する Hugo Pipes が標準で実装されており,PostCSS も操作することも出来ます。また,Tailwind CSS をインストールする方法として Tailwind CLI や CDN を活用した方法の他,PostCSS のプラグインとしてインストールする方法があります。本記事では,これらの機能と特徴を活用して Hugo に Tailwind CSS をインストールする手順について記述します。
本記事で行っている作業は,以下の環境下で実行したものです。また,npm と Hugo はインストール済みの前提で記述しており,インストール手順は割愛していることをご了承ください
- npm Ver.6.14.11
- Hugo Ver.0.80.0
- Zorin OS 15 Core (Ubuntu 18.04 LTS)
2. 環境構築
(1) まず初めに,Hugo のテンプレートを生成します。(2) 次に,必要なファイルである index.html と style.css,postcss.config.js を作成します。(3) 最後に,必要なパッケージである tailwindcss と postcss-cli,autoprefixer をインストールします。Tailwind CSS のインストールガイドでは,postcss をインストールしていますが,Hugo Pipes では postcss-cli が必要なため注意が必要です。
Hugo Pipes のドキュメントと Tailwind CSS のインストールガイド,Tailwind UI の CTA Sections を参考に,上記で作成した index.html と style.css,postcss.config.js を以下のように書き換えます。
3. 動作確認
Hugo Serer を起動し,任意の Web ブラウザでアクセスします。以下のような画面が表示されれば正常にインストールが完了しています。また,Hugo Serer を起動する際に Tailwind CSS をビルドするため,バニラの状態と比較して Hugo Serer の起動に時間がかかります。
4. おわりに
ここまで,Hugo に Tailwind CSS をインストールする手順について記述してきました。本記事は,開発環境を想定した内容になっています。本番環境にデプロイする場合は,PurgeCSS の設定と NODE_ENV を production に設定することを,お忘れなく。